おすすめ鼻水吸引器

鼻水吸引器が必要な理由

 風邪を引いたときに大活躍する鼻水吸引器。

 自分で鼻水をフンッと出せない小さい子どもたちにとっては、鼻水吸引器はとても大切な存在です。鼻が詰まっているとミルクを飲むのにも苦労をします。うちの子の場合は夜に眠りが浅くなり、夜泣きで起きてくることもありました。

 風邪で病院を受診すると、風邪薬セットなどを処方されることがあると思いますが、現実的なところ、「かぜ症候群の鼻水に効く薬」というはっきりしたものはないと言われています。*1

 以前は病院で鼻水吸引をしていた時代もあったそうですが、感染症が流行している時期ともなると、病院に行ってさらに新しい風邪をもらってきたりするリスクも有りえます。夜中に鼻が詰まったとしても、そこから病院に行くのも一苦労です。となると、やはり自宅で吸引できたほうが一番心強いでしょう。

 というわけで、我が家では鼻水吸引器を自宅用に購入して使用することにしました。

 

実際に購入した鼻水吸引器

 まず結論からお話しましょう。我が家で購入したのはこちらの「スマイルキュート」です。

 

 

こちらの商品に決めたポイントは、

  • 吸引オリーブ管(鼻に触れるシリコン部分)が付け替え可能
  • オリーブ管の直後に鼻水を貯めるスペース(正式名称『鼻水吸引キット』)がある→基本的にはここだけ洗っていればOK
  • ホースが別売り→数年後カビても買い替え可能
  • 吸引タンク(正式名称『吸引瓶』)付き→もしもチューブを超えるほどの大量の鼻水がでた場合に受け止めるスペースがある
  • 圧の調整が可能→大人も子供も使用可能&オリーブ管の種類を変更したときに圧力を調整できる
  • 圧力計がついている→「指定した陰圧の強さ」だけではなく、「今かかっている陰圧」についても数値を確認することができる。チューブを閉塞させたときにかかる圧力を確認可能。

という6点です。

 実際に購入してからも、上記のメリットにとても助けられています。使い始めた頃は圧力調整に注意しながら玉タイプのオリーブ管を使用していましたが、最近は鼻腔を完全に塞がないロングタイプのオリーブ管を使用することが多いです。

 ちなみに我が家では、オリーブ管と吸引キットは使用後に軽く水洗いした後、まとめて食洗機で洗浄(高温除菌あり)しているため、割と衛生的に使用できていると思っています。

 

スマイルキュートのデメリット

 メリットは上記で説明したとおりですが、デメリットもあります。

  • 圧調整が可能→子供が吸引中に圧力をいじってしまう。特に鼻の穴を塞ぐタイプのオリーブ管を使用中に陰圧が強くなると、鼓膜に陰圧が強くかかりすぎるおそれあり
  • 大きい、音がうるさい→子供が寝てる間に鼻水吸引するのは不可能です。しかし我が家の場合は静かな手動タイプですら鼻に入れると起きてしまうので、「どうせ起きるなら」と割り切って使っていました。
  • 重い→諦めました
  • 携帯できない→出先では諦めました

 音が大きいことや、鼻水吸引で子供が起きてしまうことはどうしても気がかりかと思いますが、そもそも「鼻水吸引してあげないといけないほど鼻が詰まっている子」は、寝苦しくていずれ目が醒めてしまいます。いっそさっさと鼻水をとってあげたほうが、一度目が醒めてもその後すぐにぐっすり眠ってくれます。なので、「これで楽になるからねー」と思いながら吸ってあげるとよいと思います。

 

他の鼻水吸引器との比較

 鼻水吸引器にはいろんなメーカーさんが出しているものがあります。実際に私達が購入する際に各メーカーごとに見比べたポイントについて記載します。

 なお、私達は「吸引力最優先」で考えていたため、ハンディタイプや手動タイプ、口で吸引するタイプなどは当初から候補に入れておらず、据え置き型のみで選んでいます。

  • ベビースマイル メルシーポット

 職場の先輩ママさんからおすすめされたのがこちら。

 大容量の吸引ポットと、手元の陰圧調整クリップ(正式名称は『ベビちゃんクリップ』)があるのが魅力でした。

 

 オリーブ管も追加購入できます。しかし、オリーブ管の直後がチューブとなっており、「毎回チューブ洗浄が必要」という点がネックでした。

 この点についてですが、もしかすると「スマイルキュートの吸引キットを先端に後付できるのでは?」とも邪推してしまいますね。チューブ径の問題もあって取り付けられない可能性も十分ありますが、気になるところではあります。

 

 

 また、メルシーポットは陰圧が一定のため、鼻水の粘性やオリーブ管の種類に合わせて圧を調整できないという点もあります。裏を返せば、「危険な陰圧にならない」とも言えるため、陰圧の調整に自信がない方はこちらを使用すると良いかもしれません。

 余談ですが、スマイルキュートのチューブには、メルシーポットのベビちゃんクリップをあとから取り付けることが可能です。我が家ではベビちゃんクリップのみを追加購入して使用しています(下図参照)。

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スマイルキュート+ベビちゃんクリップ

 こちらはアカチャンホンポなどの店頭でよく見かける商品ですね。実物を目にすることでイメージがしやすいのではないかと思います。スマイルキュートの実物と大きさを比べても半分以下のサイズで、扱いやすい大きさだと思います。

 スマイルキュートと同様に圧力調整もできますが、「実際の陰圧」の数字を確認することはできません。

 

 またスマイルキュートよりも大きめの鼻水を貯めるスペース(正式名称『鼻水キャッチャー』)がついています。しかも内部にあるセパレーターのおかげで、一定量まではチューブに逆流しないようになっているそうです。

 お鼻がちいちゃい赤ちゃんのうちの鼻水ならば、この鼻水キャッチャーで十分吸いきれると思われますが、我が家の場合は「大人も子供も」「子供が4歳くらいになるまで」は使用するイメージがあったため、これでは若干役不足でした。またチューブまで鼻水が流れた際に、そのまま本体に流れ込むリスクが有る構造なのも心配でした。

 

まとめ

 というわけで、我が家ではスマイルキュートを購入しています。今の所我が家では、「別のにすればよかったなあ」と思ったタイミングはありません。我が家にはスマイルキュートがちょうどよかったようです。

 それぞれに特徴がありますので、各ご家庭の状況に合わせてピッタリあう商品を選んでみると良いと思います。

 ご参考になりましたら幸いです。

*1:児玉和彦 著, 「症状でひらめく こどものコモンディジーズ」, メディカ出版, 2018年