イヤイヤ期と偏食についての考察 - 警戒心の発達から
2歳半を前にして、我が子には偏食が出てきました。しかしそれは単に「イヤイヤ期に入った」と処理するのでは乱暴では、と思う場面が多々在りましたので、私なりの考察をまとめたいと思います。
1. 警戒心の発達
1歳〜1歳半の頃は、警戒心よりも楽しさが勝っている時期のようでした。そのため、
- 1歳前からスノーボードで滑り降りるのを楽しむ
- 1歳半で高さ2mのすべり台を自分で昇って滑ることができる
- 美味しいとわかった食品であれば自分から食べる。
といった傾向が見られていました。
しかしながら、2歳を過ぎてくると、そこに変化が出てきました。
- 2歳2ヶ月ごろ、「道路に車が来たときはあぶないから、車道を歩かない」と教えた所、交通量の多い道路や広い駐車場(車が常にどこかで動いている)を移動する際には、ママに抱っこを要求するようになった。
- 2歳3ヶ月ごろ、水族館のタッチプールでママがカニに挟まれ「痛い!」と言いつつも差し出したカニやホタテに対して、怖がって触ることができなかった。
- 2歳3ヶ月ごろ以降、ママと一緒じゃないとすべり台を滑ることができなくなった。
- 2歳5ヶ月ごろ、セミの幼虫の抜け殻を差し出されるとしばらく逃げ回ったが、それが動かないものだとわかったら自分から触ることができた。
上記のような変化が見られるのと同時期から、食事に対する偏食も出てきました。
- 2歳0ヶ月ごろ、「ふりかけご飯しかたべない」日が出てくる。
- 2歳1ヶ月ごろ、朝食の拒食も見られる。
- 2歳4ヶ月前、保育園の給食を一口も食べない日が出てくる。自宅ではふりかけご飯(アンパンマンふりかけの赤指定)しか食べない。
- 2歳4ヶ月、経口負荷試験で8時間絶食したものの検査食(加熱卵黄と砂糖をまぜたもの)を一切食べず、その後6時間拒食。
- 2歳5ヶ月、食べたいもの以外は一切食べようとしない。つまんだり観察したり、舐めたりはするものの、食べることはできない。
- 2歳5ヶ月、初めて見た「オレンジ色のメロン」をとても警戒し、怖がって食べようとしない。オレンジ色のメロンを見て3日経ってようやく4口ほど食べられるようになった。
- 2歳5ヶ月、冷蔵庫に入っていた見たことのないゼリー飲料を発見してから、それを自分から「飲む」と言い出すまで、5日ほどかかった。
2. 偏食の機序と考察
(1)警戒心の解除ができない
この、2歳半になるにつれ出てきた子供の偏食については、私自身は「警戒心の強まりが食事に対して表れた状態だろう」と考えています。もちろん、感覚過敏の可能性も残っているのですが。
例えば、上記の警戒心の強いエピソードについても、以下のように考えることができます。
- 道路で抱っこされたがる→[考察]自分では道路上の安全性を判断できないので、常に車が動いている場所ではいつ歩いて良いのかがわからなくなって混乱するようになった。そのため親に判断してもらう=抱っこしてもらおう、という行動を取るようになった?
- カニやホタテに触れない→[考察]「触ると痛い」ものは触ってはいけない、という以前の学習結果を優先したが、親が痛いものを触ることを勧めてきたので混乱した?
- すべり台が一人では滑れない→[考察]すべり台の危険性が予測できるようになり、怖がるようになった?
- セミの抜け殻に逃げ回る→[考察]それが安全なものだと証明されるまでは回避する行動をとるようになっている?
このように考えると、2歳を過ぎてから「危険度の予測」「親の指導を元に学習」という能力が発達してきていると私は考えます。その点については、私自身は「よく親の言葉を聞いてちゃんと学習して、身の安全を守ろうとする行動ができる子だな」と受け止めています。
しかしながら同時に、学習の結果得られた「警戒心」を、言葉上の説明を聞いて緩めることができるだけの、不安を抑制する能力がまだ未発達なのでは?と私は考えています。
例えば、普段は「虫や生き物に不用意に触れると怪我をする(触るとタイタイだよ)」と教えているにも関わらず、いま目の前でママがカニを触って「いたい!」と言い、その上で「触っても大丈夫だよ」と伝えて触らせようとするのは、子供から見ると二律背反になります。
親がまだ痛がっていないならまだしも、いままさに目の前で親がカニに指を挟まれて痛がっていた直後に、「触っても大丈夫」と言い出すのは、「生き物を触るとお手手痛くなるから触っちゃだめ」という日頃の指導と矛盾します。それならば確かに、怯え混乱したような表情で逃げ回るのも納得できます(この時の経験については、親の方でも深く反省しました)。
しかしながらこのエピソードからは、「今だったら触っても大丈夫だよ」という、その場ごとの条件変更といった、複雑な事象を処理できないという子供なりの未発達さの表れでもあると考えます。前述のように、「一時的には触ると痛い思いをするものではあるけれど、状況が変化して、触っても痛くない状況になったので、今は触っても大丈夫」といったような、言葉上の説明を聞いて警戒心を緩める、というのがまだ発達段階として困難な様子が感じられます。
(2)脳の発達時期
不安や恐怖、警戒心を抱いたときに、言葉上での説明を受けて、「それならば大丈夫だ」と安心できるようになるには、複数の前提が必要になります。
- 言葉の意味を十分理解できること
- 自分が感じている不安や恐怖、警戒心などの感情を、言葉での理解を元に抑制できること
この2つの前提をクリアしなければ、ここを克服するのは困難でしょう。これをせずに動けるのは、むしろ「警戒心を抱いていない状態(理解をしていないため、危険度を予測できない)」と言ったほうがよいかもしれません。
ちなみに、不安や恐怖を司る脳の部位は扁桃体と言われていますが、これを抑制する部分が前頭前野と言われているそうです。
扁桃体の興奮を抑える前頭前野の働き:感情はどこから? 実は生存をかけて脳が下し…|NIKKEI STYLE
そして前頭前野が発達する時期については、文献により記述にばらつきが見られますが、5歳ごろからとするものもあれば、8歳ごろからという下記のような記載も見られます。
上記の情報を元に仮説をたてるとするならば、「こわい」という感情を抱いたときに、それを「でも大丈夫」と自分で思えるようになるには、おおよそ5-8歳以降の脳の発達を待つ必要があるのでは?と考えることができるのではないでしょうか。
(3)偏食と警戒心
日頃の行動の中でも警戒心が強まっていく時期と連動して、食事に対する警戒心が強まった結果、「偏食」という形で出力されているのが現状である、と私は考えています。
本人が「これは安全だ」と思えたもの以外の食べ物、例えば初めて食べるモノなどは、親がいくら言葉で安全性を伝えたところで、それが本人にはなかなか伝わらず、その食材に挑戦することができません。例えば以下のようなシーンです。
初めて食べる食材(野菜、果物など)を差し出しながら
ママ「食べてみる?美味しいよ?ほら!」
パパ「おいしいー!」
ママ「ね、パパもおいしいんだって!食べてみようよ、ね?」
子供「いや!ないない!」
これもまた前述の、「言葉での理解を元に不安を抑制する」機能がまだ未熟だから、という機序で説明できます。
またうちの子の場合は、卵と小麦のアレルギーがあり、未だ完全除去をしている段階です。誤食をするだけでも危険があるため、本人が「食べたい」と望んだものをとっさに取り上げたりするシーンも少なくないのが実情です。
そのため、「親が食べているからといって、自分も食べていいわけではない」という学習をしてしまう場面も少なくないのが実情です。親の食事まで全てアレルギー対応にすると、食費や労力がとんでもないことになってしまいます。
3. 親側の受け止め方(虫を食べるようなもの、という考え方)
子供の脳が未発達ゆえに未だ受け入れられないものがある
+
「いや」と拒否を表明できるようになる
このために、「イヤイヤ期」に「偏食」が始まると私は考えています。
そこで、この時期の子供が食事に対して抱くイメージを大人側が理解しやすくする考え方として、
「子供にとっては、全ての食材が昆虫食に見えている」
という捉え方をしてみるのはどうでしょうか。
子どもたちにとって、初めて食べる食品、食べ慣れない食材に対して恐る恐る触れる様子は、大人(多くの日本人)に向けて、山盛りの食用昆虫料理を差し出されたようなもの、と考えてみるのはいかがでしょう。
いくらそれを食べるのが地元の文化で、それを食べ慣れれば平気だし、その上美味しかったとしても、急にはたくさん食べられないのが実情だと思います。
食べ慣れない食材(野菜など)を差し出されたときのうちの子の仕草を見てみると、
- まずはつついてみる
- 指先でつまんでみる
- つまんだ指を舐めてみる
- 指で持って舌で少しだけ舐めてみる
- 端っこだけ少しかじってみる
- 口の中に入れてから吐き出してみる
といった動作をしたりしています。大人から見て食べ慣れた食材に対してそうした動作をするのは違和感があるかもしれませんが、もしも昆虫食を食べ慣れていない大人に対して昆虫料理が出されたら、大人も同様の仕草をするのではないでしょうか。
その上、子供には脳の発達の関係から、「食べても大丈夫だよ、食べたら美味しいよ」という言葉によってその不安を解除する機能がまだ未発達なのです。そこの壁を乗り越えるには、大人が虫を食べる以上にかなりの勇気が要るのではないでしょうか。
4. 食事は複雑な行動の総合作業
以前のブログ(下記リンク)にも記載しましたが、食事という行為は複雑な課題をクリアしなければならない総合的な作業といえます。
例えばいまの2歳半の子供にとっての食事における課題としては、
- 日々の生存に必要なエネルギーや栄養素を摂取する
- 見知らぬ食材に挑戦する
- 食材の匂いや味、色や質感に慣れる
- 咀嚼、嚥下の運動機能を鍛える
- 食事のリズムを作る
- 自分の体の中にある感覚と、それを「空腹なのだ」と理解し結びつけ、言葉や仕草で主張する
- 自分の食べたいものを指定し訴える
- アレルギー源を摂取しないように注意する
といった複数の課題がある状況です。毎度の食事において、「好き嫌いせずに初めて出されたものでも何でも食べる」というのは、これらの課題を同時にクリアしているようなものです。
うちの子の場合は、上記の課題を一度の食事で毎回同時に達成するのは難しいので、一つずつ挑戦することにしました。まずベースラインとして、「1. 日々の生存に必要なエネルギーや栄養素を摂取する」を優先することにしました。
上記のレシピで作ったおやつは、今の所食べていてくれます。これで栄養を下支えしつつ、「4. 咀嚼、嚥下の運動機能を鍛える」のもある程度維持されているといいな......と願っています(この他に食べているものは、流動食やなめらかなものばかりとなっているのが実情です)。
そして基本的な栄養を確保した上で、「2. 見知らぬ食材に挑戦する」ことに、毎日少しずつ挑戦する方向にしようと考えています。この辺の考え方については、離乳食を食べてくれない時期の栄養管理のときと似たようなプロセスとなっています。
とにかく、「離乳食に必要な栄養はミルクに混ぜて補いながら」「時々小児歯科に相談したりしつつ」「子供の発達をひたすら待つ」という、時間稼ぎ作戦で行ってみる、という考え方はいかがでしょうか。
このときの発想に基づき、今回の「イヤイヤ期と偏食」の時期も、本人の前頭前野の発達を待ちながら過ごす方針で言ってみようと思っています。もう少し言語的コミュニケーションが豊かに取れるようになってきたら、今よりも言葉による説得や説明が通じやすくなるかも知れません。
5. それでもだめなら
発達を待ち、言語的コミュニケーションの成長を待ち、言葉でのやり取りができるようになった上で食べられないものがあるのならば、そのときは、食べられないものの理由を言葉にしてもらう、という対応が必要だと考えます。
たとえばそこで、色や食感がだめだ、特定の刺激が苦手だ、ということになれば、そのときは感覚過敏を疑い、発達障害などの対応につなげていくことを考えることになるでしょう。
現段階ではそのへんの説明がまだ難しい時期ですので、この件についてはさらなる成長を待ってから判断したいと考えています。
6. まとめ
あくまで子供の食事以外での行動と食事に対する行動を紐付けた上での推測の記事ですが、お子さんの行動を解釈する一助になりましたら幸いです。
アレルギー対応キャンプめし
調べたことメモ
1. 焼き団子
白玉つくるところからやってもいいけど、捏ねる→茹でる→冷ます→串にさす→焼く→塗る、の工程がめんどくさい。
焼き団子において重要なのは「炭の香り」なので、焼けさえすればいい。
そんなときに便利なのが「業務用串団子」
【米丸家】飛騨高山みたらし団子 50本 BBQセット(冷凍)
食べざかりキッズたちにこれを与えればずっと食べ続けてくれることでしょう。
2. タピオカ系
キャッサバが栽培されている地域(台湾、ベトナム、ブラジルあたり)では、キャッサバでいろんな料理を作っています。その中で、卵や小麦粉を使用しないメニューをいくつか参考にすると良さそうです。
(1)ポンデケージョ系
卵なし:sem ovo
小麦粉なし:sem trigo
のキーワードで検索するといくつか出てきます。
ブラジル圏では発酵していない「甘いタピオカ粉(polvilho dose)」と、発酵済みの「酸っぱいタピオカ粉(polvilho azedo)」があり、よりふかふかさせたい場合はazedoのほうを使うようです。
タピオカ粉系の焼き物のいいところは、発酵が不要なところですね。あと形に合わせて粘性を調整すればどんな形でも焼けるようです。
- Pão de queijo:ポンデケージョ。ブラジル料理。ポルトガル語で、「チーズのパン」を意味する。卵が入るレシピもあるが、卵なしでもいける。基本は「タピオカ粉+ほぼ同量のチーズ+熱湯+油」で、発酵無しでそのまま焼けばいけます。
- 上記のレシピでドーナツ型にすれば焼きドーナツのようにすることも可能。
- やや粘性を下げて(あと砂糖を入れると平たく広がりやすくなる)焼くと、薄焼きモチモチ生地になるので、これで何かを挟んで食べても美味しい。
- Bolo de polvilho:タピオカ粉ケーキ。ブラジル料理。レシピはほぼ上記で、お湯を少し多めに入れて柔らかくしておく。シフォンケーキの型に流し込んで焼くとできる。
- たぶんだけどダッチオーブンで焼いても美味しいのが焼けると思う
- タピオカ粉の生地で棒パン焼けたら夢が叶うなあ....
キャンプに行ったらやりたいこと
キャンプ。キャンプに行きたすぎる。
キャンプに行きたすぎて毎回調べ物して同じところにたどり着いているので、もういっそブログにまとめることにした。
キャンプ場については別記事でケビンについて調べているのでそちらを参考にする。
1. やりたいこと
キャンプで何をしたいか、という話になったら、
夫:火で遊びたい
私:外でしかできない調理法で料理がしたい。薪ストーブ使いたい。
そのため、とにかく「火で遊んだり料理したりする」のが目的となりそうです。となると、
- ダッチオーブン
- 薪ストーブ
- 子供用焚き火スペース:火起こしの練習を何度でもできるように。
- 薪ストーブでピザ焼き:ピザ生地はライスペーパーで代用
- 燻製
- ろばた焼き、串焼き
- マシュマロ(スモア)
- 串団子
- ホイル包み焼きかぼちゃ(デザート)
- きりたんぽ:棒パンの代わり
- 卵不使用ポンデケージョ
- 焼きりんご
あたりがポイントになりそうですね。
本当は小麦粉で作ったピザや、棒パンなどがやりたいのですが、うちの子は卵・小麦アレルギーがあるため、きりたんぽやライスペーパーのピザで代用してみたいところです。
もしも可能ならば、タピオカ粉で棒パンを焼いてみたいところではありますが.....。
【参考レシピ】
タピオカ粉で♫♬もちもち黒ごまパン by nekoland 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが367万品
卵なし★混ぜるだけの豆乳のポンデケージョ by きぃcafe 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが367万品
2. キャンプに行けるようになる基準
前回、ケビンなどについて調べた際にも感じたのですが、キャンプで楽しめるようになるには一定年齢を越えている方が良さそうな感じがしております。おおよその目安としては、
- アスレチック遊具で遊べるようになる:だいたい3〜5歳程度
- 指示に従い、危険行為を止めることができる。
- 「火は危険」であることが理解できる。
あたりがポイントになりそうです。2歳でも行けなくはないのでしょうけれど、一人がつきっきりで危険を回避し続ける必要がありそうだな.....とは思っています。
3. ほしいキャンプ用品
こればっかり調べているので、もういっそリスト化することにしました。
(1)薪ストーブ
足の長い薪ストーブ。煙突は延長できると助かる。焚き火よりも火の粉が飛ばず安全。上で調理もできる。いいですね。
(2)ステーキ用鉄板
モノはなんでもいいんですが、薪ストーブの出入り口の幅に合うステーキ皿かグリルプレートがあると良いです。これに加えて、耐火レンガをストーブ内に設置すれば、薪ストーブの「中」でピザを焼くことができます。
参考事例↓
大人の火遊び…薪ストーブ!!: akemi’s Kitchen - 森の台所 -
(3)燻製
燻製、したいですね
(4)ダッチオーブン
SOTO ステンレスダッチオーブン(10インチデュアル)ST-910DL+3点セット
ステンレス製なのがお手軽でありがたいですね
基本的にケビンに泊まることを考えているので、調理器具は「ケビンで借りられない用途のもの」だけ持っていきたいところです。
(5)ピザ焼き
何らかの手段でピザが焼ければいい気もする。
【随時更新】青森県内(北秋田含む)キッチン付き宿泊施設の情報まとめ
青森県内(秋田県北含む)のキッチン付き宿泊施設の情報を集めました。
主にはケビン、バンガローや、湯治の施設、コンドミニアムについてまとめます。
- 1. はじめに
- 2-1. 津軽地域 八甲田の西側
- 2-2. 津軽地域 八甲田の北側
- 2-3. 津軽地域 津軽半島
- 2-4. 津軽地域 八甲田の上
- 3. 南部地域
- 4. 下北半島地域
- 5. 秋田県北地域
- 【おまけ】〜名称について〜
1. はじめに
うちの子供には卵と小麦の食物アレルギーがあり、しかも数値が高すぎて6歳過ぎても改善が難しそう、という状況です。
そうなると、どこかに宿泊しようと考えた場合、アレルギー対応ができる高級ホテルに泊まるよりも、自分たちで食事を作ってしまえる宿泊施設のほうが便利&安価だったりします。
そのため、そんな我が家でも使いやすい「キッチン付き宿泊施設」の情報についてまとめることにしました。
2-1. 津軽地域 八甲田の西側
[弘前市]ロマントピアそうま
- 温泉施設、プールあり
- 食事もあり
- 天文台あり
- 施設内にバーベキューハウスあり
- 屋外アスレチック遊具あり
[弘前市]ビューロッジ四季彩|アソベの森
- 部屋は6人用から
- ロッジのお風呂は温泉ではない
- 本館(ロッジとは1km離れている)の温泉なども利用可能
- [備考]本館のほうにも、小さいキッチンがあるコンドミニアムタイプの部屋がある
[大鰐町]あじゃらの森キャンプ場
あじゃらの森キャンプ場(令和4年4月現在) - 大鰐町ホームページ
- ケビン:4月~9月 6人用 1棟基本料金/¥10,400
- バンガロー(1名)¥700。
- バンガローは照明が有るくらいの設備。
- 近隣に道の駅の入浴施設「鰐come」がある。
- 近隣には小型の遊具がある公園あり。
[西目屋村]アクアグリーンビレッジANMON
コテージ | 施設案内 | アクアグリーンビレッジANMON公式ウェブサイト
- 1棟 11,000円、繁忙期は13,200円
- コテージはいくつかのタイプから選べる
- 電波環境が悪い(docomoとauのみ)
- 白神山地に近い
- 温泉施設「暗門の湯」が利用可能
- 大型の遊具施設「わんぱく砦」がある。フリーフォール滑り台あり。
[つがる市]つがる地球村
http://chikyuumura.co.jp/fujiyama-tei/
- 露天風呂付きのコテージあり
- 内風呂付きのコテージあり
- 施設内に温泉あり(低張性弱アルカリ性高温泉)
- 大型遊具施設「チャイルドウッズ」あり。フリーフォール滑り台あり。
- 「森の中の果樹園」まで車で10分
[鰺ヶ沢町]鰺ヶ沢キャンピングパーク
- ログハウス(キャビン相当の内装。家電あり):13,500円 /4名
- バンガロー:5名まで 5,000円
[黒石市]黒石温泉郷
黒石温泉郷 湯治及び自炊ができる宿 | 一般社団法人黒石観光協会
- 湯治プラン
- 自炊の場合は宿代・電気・ガス・寝具他で1泊2,000円程度
【キャンプ場のみ】
[弘前市]高長根レクリエーションの森
高長根レクリエーションの森|弘前市観光情報サイト きてみて、ひろさき。ここみて、弘前
オートキャンプ場あり。
[平川市]自然の森
キャンプサイト(フリー)のみ。
碇ヶ関。2017年〜事実上閉鎖状態。コテージなどが存在した。
[鰺ヶ沢]白神キャンプ場
白神キャンプ場|遊ぶ|青森県鰺ヶ沢町観光ポータルサイト『あじ行く?』
2021年は休止中。フリーテントサイトのみのよう。
[深浦町]岡崎キャンプ場
バンガロー等もあるらしいが詳細不明。航空写真からはそれらしいものが確認できず。
公式サイトなし。
[深浦町]八森山 町民の森公園
- 現在は閉鎖
- バンガローなどがあったらしい
2-2. 津軽地域 八甲田の北側
[平内町]夜越山ケビンハウス
- 4名まで:1泊 16,500円
【キャンプ場のみ】
[青森市]月見野森林公園
キャンプサイトのみ。
詳細が公式サイトにない。テントサイトがあるのみらしいが、焚き火禁止。
[平内町]椿山海水浴場キャンプ場
フリーテントサイトのみのよう?公式サイトなし
[東北町]清水目ダムオートキャンプ場
2-3. 津軽地域 津軽半島
[外ヶ浜町]龍飛崎シーサイドパーク
- 公式サイトなし
- オーシャンビューは素晴らしいらしい
- 海水浴にもすぐ行ける
- 風が強すぎて焚き火ができない
- ケビン 大人:12000円-1500 4人部屋
- バンガロー 4000円(意外と設備が充実しているらしい)
[外ヶ浜町]おだいばオートビレッジ
- 1棟 18150円
- 連泊割引あり
[五所川原]中の島ブリッジパーク
- ケビンハウス:12,500円/棟
- 十三湖の近く
【キャンプ場のみ】
[今別町]
- 鋳釜崎(いがまさき)キャンプ場:フリーテントサイトあり。
- 高野崎(たかのさき)キャンプ場:フリーテントサイトあり。
[外ヶ浜町]外ヶ浜町観瀾山公園海水浴場キャンプ場:キャンプサイトのみ。
[五所川原]
- 芦野公園オートキャンプ場
- グリーンバイオ村:2019年〜 休止中
2-4. 津軽地域 八甲田の上
[青森市]モヤヒルズ
CABIN of FOUR-SEASONS PARK モヤヒルズ
[青森市]酸ヶ湯温泉旅館 湯治棟
温泉・施設情報 | 国民保養温泉地 酸ヶ湯温泉旅館【公式サイト】
- 酸ヶ湯温泉の施設内にある湯治専用棟
- 自炊場があり長期滞在に向いている
[十和田市]宇樽部キャンプ場
- コテージ:1棟 14,140円
- 湖関連のアクティビティが充実している
- 十和田湖温泉郷が近い
【キャンプ場のみ】
6月下旬より10月下旬までの営業。
3. 南部地域
[三沢市]小川原湖畔コテージ
キャンプに行こう | 【三沢市観光協会】 青森県三沢市観光ガイド 来て!みさわ
- 温泉はやすらぎ荘が利用可能
- コテージ 1棟 ¥11,000(4~10月)
- 湖水浴場が近くにある
- 航空科学館までは車で10分
[東北町]小川原湖ふれあい村
- 小川原湖の上北側。
- ケビンハウス:一泊(4人まで) 15,000円
- 営業期間:4月中旬~10月末
[南部町]名川チェリリン村 オートキャンプ場
名川チェリリン村 オートキャンプ場 - 青森県南部町(なんぶちょう)
名川チェリリン村 ケビンハウス - 青森県南部町(なんぶちょう)
- ツリーハウス1棟(定員4人)4,400円
- ツリーハウスの装備はバンガロー相当
- ケビンハウス:1泊1棟9,900円
[三戸]間木ノ平グリーンパーク
遊ぶ・体験する - 新郷村ふるさと活性化公社 | まるまる新郷
- コテージ:1泊2日 1棟 12,000円
- バンガロー:8畳 宿泊/1棟 3,000円、12畳 宿泊/1棟 3,500円
[七戸町]東八甲田家族旅行村
【たびくら】ケビン | 東八甲田家族旅行村 | 旅の蔵七戸ネットモール | 七戸町観光情報サイト
- 基本価格 6,000-9,000円/1棟
- 薪ストーブがあるケビンは追加料金あり
【キャンプ場のみ】
[八戸市]種差キャンプ場
種差キャンプ場 | VISIT HACHINOHE | VISITはちのへ観光物産サイト
キャンプサイトのみ
[七戸町]森林公園
森林公園 | 公共施設の案内 | 行政・まちづくり | 青森県七戸町~潤いと彩りあふれる田園文化都市を目指して
キャンプサイトのみ
[田子町]
タプコプ創遊村:オートキャンプ場あり(詳細不明、キャンプ場は運営しているか不明)
[五戸町]
小渡平公園:キャンプ場のみ。現在運営していない可能性あり。
[新郷村]平子沢キャンプ場
詳細不明。キャンプサイトのみのよう。
4. 下北半島地域
[佐井村]願掛公園ケビンハウス
- 現在、運営者が交代手続き中
- 1棟 13,000円
- 薪ストーブが屋内にある。
[むつ市脇野沢]鱈の里バンガロー/七引(しちひき)バンガロー
- 公式サイトなし
- 値段は別なサイトには記載あるが現時点での営業は不明
- もしかすると「道の駅 わきのさわ」に附属のバンガローかもしれない
[むつ市]むつ矢立温泉キャンプ場
むつ矢立温泉キャンプ場 | スポット | しもきたTABIあしすと
- バンガロー利用料金 お1人1,500円(込)
[むつ市]かまふせビレッジ
- 公式サイトなし
- バンガロー 1人300円
[むつ市]早掛レイクサイドヒル キャンプ場
- ケビンハウス:11,510円/棟
【キャンプ場のみ】
[大間町]大間崎テントサイト
テントサイトのみ。
[むつ市]薬研野営場
5. 秋田県北地域
:トレーラーハウスに泊まれる
レークサイド山の家 秋田県 十和田湖のペットと泊まれるアウトドアを満喫できるお宿
生出キャンプ場:十和田湖の秋田側
秋田の泊まれる秘密基地 CRANDS(クランズ)貸切コテージ/グランピング
【おまけ】〜名称について〜
厳密な呼び分け基準は無いようなのですが.....
(1)コテージ(cottage)
[スーパー大辞林]:山小屋。また,山小屋風の建物。
→日本においては、
- 電気、水道、トイレ等の設備が全て揃っている
- 木造の家を一棟借りる
- 洋風貸別荘のようなもの
(2)ロッジ(lodge)
[スーパー大辞林]:山小屋。また,山小屋風の旅館。
→日本においては、
- 一戸建ての家を貸し切る、貸別荘タイプ。
- ログハウス風のが多い
- コテージよりは安価
(3)キャビン、ケビン(cavin)
[スーパー大辞林]:① 船室。
② 飛行機の客室。
→日本においては、
- 木造の簡易な小屋
- この近辺ではバンガローより少し上等な施設?
- ロッジと同程度〜ちょい下
(4)バンガロー(bungalow)
[スーパー大辞林]
① 小さい木造平屋建ての住宅。軒が低く,正面に広縁がある。
名は,インドのベンガル地方の家屋の様式に由来する。
② キャンプ場に設けられた簡易な小屋。
→日本においては、
- ただの小屋
- 木造のテント
- 雨風がしのげるスペース
- 少し上等なところだと明かりと水道くらいは通っていたりする
- 調理は共同炊事場などを利用する
- 一番安価
(5)ログハウス
[スーパー大辞林]:丸太を組んで造った家屋。丸太小屋。
つまり、どういう材質で建てられているか、という名称。
離乳食を食べてくれない時期の栄養管理など
今回の記事は、タイトルの通り、「離乳食をたべてくれない時期に、いかに栄養をサポートするか」についてまとめました。
結論としましては、「ミルクに混ぜて飲ましたれ」です。
やり方だけ知りたい方は「5. まとめ」を御覧ください。
1. 「『離乳食は大事』、それはわかっとるんよ」
生後6ヶ月すぎくらいから、じわじわとしんどくなってくる、「子供が離乳食を食べない」問題。
我が家も離乳食の進みはかなり遅い方でした。
経過についてはこちらの記事を参照↓
我が家は私(妻)が医療系だったため、乳児期の栄養管理などについては予めいろいろと調べ物をしていました。
離乳食の重要性としては....
(1)鉄分補給
女医さんが出版しているこちらの書籍、もちろん読みました。「生後5, 6ヶ月から鉄分などが不足してくるため、ライスシリアルなどを食べさせると良い」ということを知り、ライスシリアルを輸入して取り寄せていました。
(2)アレルゲンチェック
また、食物アレルギーの有無を確認するためにも、アレルゲンになりそうな食材を食べてもらってチェックするのも大事な時期ですね。
こちらの文献などにまとまっていますが、2017年の日本小児アレルギー学会による『鶏卵アレルギー発症予防に関する提言』では、「生後6ヶ月から卵の摂取を勧める」ことになっています。
......わかってるんです。
メリットも、重要性も、この時期に摂取させることの大切さも、わかってるんです。
わかってるんですけど。
それもこれも全部、「子供本人が食べてくれる前提ありき」なんです。
食べてくれなきゃそもそも進まないんです。
それがどれだけしんどかったことか.....
2. そもそも同時進行で進める項目が多すぎる
いま改めて振り返って思いますけど、この離乳食導入の時期って、あまりにも同時にいろんなことを考慮しながら進めなきゃいけないので、それがしんどいんですよね!
見てくださいよ!!!
おかしいじゃないですか!!!
生後半年かそこらの赤ちゃんに対して、同時に3つも課題が要求されてるんですよ?!同時に進めるなんてそもそもきつい話なんですよ!!!
......と、当時のわたしは吹っ切れてしまい、一旦割り切って考えることにしました。
まず、「栄養摂取」や「アレルゲンチェック」は、体内に取り込まれさえすればいい。であれば、わざわざ「離乳食」という形を摂る必要はない。
体の動きの機能の発達が、本人のペースで進むのを待ちながら、他の栄養やチェックは進めておく。
というわけで編み出したのが、「ミルクにライスシリアルを混ぜて飲ませる」というやり方でした。
(アレルゲンをチェックする場合も、ミルクに混ぜて飲ませて確認をしていました)
つまり、先程の図を元に表現するならば、下記のようになります。
ちなみに、「鉄が必要ならフォローアップミルクに切り替えるのはどうなの?」と気になる方もいらっしゃるかと思います。
しかしあれは「メインの食事が摂れている子のサポート飲料」という位置づけのため、鉄分は補充しやすくなりますが、メインの食事が摂れていない子に必要な栄養分その他までカバーできる成分とはなっていません。
3.てか、ミルクに混ぜてもいいの?
そこが気になりますよね。しかしこれについては、少々複雑な話があるのです。
(1)「夜泣き予防」としての、おばあちゃんの知恵袋
従来、ヨーロッパ圏内では
「(子供が夜中に空腹で目覚めてくることがなくなるので)寝る前にでん粉(ライスシリアルやセモリナ粉)を溶かしたミルクを飲ませる」
という手法が取られていたようです。それで夜泣き対策を行っていた時代が有るらしく、「おばあちゃんの知恵袋」的な知識のようです。
そのため、我が家のような「そもそも口から摂取できない」という家庭の事情とは別に、「夜泣きしてほしくないから」という目的で、「ミルクにライスシリアルを混ぜてもよいか?」という点がよく質問に挙がっているようです。
そんな質問に対し、healthline.comは以下のように回答しています。
- アメリカ小児科学会(AAP)をはじめとする専門家たちが、哺乳瓶にライスシリアルを入れることを推奨していない。
- 体重増加の恐れがある
- 窒息や誤嚥のリスクが有る
- スプーンから食べる機会を遅らせてしまう
- 便秘になる可能性がある
なんだか恐ろしい文章が並んでいますね。
しかし、ミルクにライスシリアルなどを混ぜる行為は、現代はまったく行われていない、というわけでも無いのです。
healthline.comのページには他にこのような記載もあります。
- 子供がrefluxをよくする場合、アメリカでは「ミルクにとろみをつけるように」と医師から指示される場合がある。
- そのような時、家庭ではライスシリアルをミルクに混ぜることでとろみをつけている場合が多い。
- 医師によっては、「胃食道逆流症(GERD)の子供にだけやるべきだ」と主張する人もいる。
- 生後6ヶ月前だと消化機能が未熟な可能性があるため、ライスシリアルは与えないほうが良い
※reflux:逆流。おそらく嘔吐のこと?
(2)欧米での使われ方(憶測)
「えっ、だめじゃん!やっちゃだめなことおすすめしてるじゃん、このブログの作者は馬鹿なのか?!」
そう思われた方もいるかも知れません。でも落ち着いてください。
憶測ですが、欧米圏での「ライスシリアル入ミルク」の使い方は、以下のような感じと想像されます。
- 夜泣きがもっとも頻繁な低月齢の時期から、ミルクにライスシリアルを混ぜて、眠らせようとする。
- まだ普通のミルクや母乳ですら上手に飲めず、やっと飲む練習をしている段階の月齢から、眠らせるために粘性の高い液体を飲ませようとする。
- 全体のカロリーコントロールも、粘性も考えずにとにかく混ぜる。
上記はあくまで憶測です。しかし、先程の記事の最後の方に、
Remember: Even though your baby may be struggling with sleep right now, they will eventually grow out of this phase. Hang in there a little longer, and your baby will grow out of it before you know it.
「覚えておいてください。今は睡眠に苦労していても、赤ちゃんはいずれこの時期を脱するのです。もう少し頑張れば、赤ちゃんはいつの間にかこの時期を脱するでしょう。」
と記載があるのです。
また、「生後6ヶ月前だと消化機能が未熟な可能性がある」という警告があるのも、それより小さい子に飲ませようとしている親を止めようとしている背景があると推察されます。
そう考えると、想定している層、そして警鐘を慣らしている対象が、我が家の層とは明らかに異なっていると考えられます。
あと、この記事の中では「離乳食の進め方」については記載がありますが、「それでも食べなかった場合にどうすればよいか」については、さっぱり記載がありません。
(3)我が家の状況と、危惧されていることの解決
さて、とはいえさんざんアメリカ小児科学会(AAP)に脅されてしまったわけです。その警鐘の内容についても考え直してみましょう。
体重増加の恐れ
これについては、我が家の状況としては「そもそも必要なぶんの栄養が摂れていない」のが問題なわけです。*1によれば、
6ヶ月ごろからは、母乳だけでは十分なエネルギーが得られない
と記載されています。
そのために離乳食を口から摂る必要がある、という状況で、子供側は何らかの事情(口腔機能の発達など)でそれを食べてくれないのです。であれば、状況としては「カロリー不足」になるわけです。そこをミルクに追加することで補っているだけなので、一日摂取量を理解した上でミルクに混ぜている分には、過剰に体重が増える可能性は低いと考えることができます。
便秘になる可能性
これはむしろ、ガーバーのライスシリアルを使用するならば問題が有りません。なぜなら整腸剤も一緒に入っているからです。ご心配であれば別途粉末状の整腸剤を購入して、ミルクに足して飲ませてみるのも良いかもしれません。
だいたい、口から入る方式が異なるだけで、腸の中に入るのは、離乳食として食べるのもミルクに混ぜて飲むのも変わりは無いはずです。
おそらくこれも、「ミルクしか飲んでいない時期の子にライスシリアルを混ぜて飲ませる」ことを危惧した上での警告と私は考えます。
スプーンから食べる機会を遅らせてしまう
これはごもっともです。「ライスシリアルはミルクであげてるからいいや〜」と離乳食のトレーニングを進めるのをサボっていると、子供側にも挑戦するチャンスが失われてしまいます。
ですので、ここは親側の努力ポイントかもしれません。あくまで、ミルクにライスシリアルを混ぜることは「栄養面の不足を補う」ことを目的としています。そちらで時間を稼ぎながら、子ども自身の発達を待つ、という作戦をとるための手段です。
ただし、「いつもライスシリアルが混ぜてあるからお腹が空きにくい」ことで「空腹感がないから食欲が出ない」というサイクルになる可能性もあります。そういう場合は、時々ライスシリアルを休んで、離乳食を口から食べることに再チャレンジする時間を作ってみるのもいいのではないでしょうか。
(心無い人であれば、我が家の子供の離乳食の進みが遅かった原因として、ミルクに混ぜてライスシリアルを飲ませていたことを挙げるひともいるかも知れません。けれど、実情を確認することなどできないのです)
(もしもミルクに混ぜて居ないまま、口腔機能の発達の問題から1歳5ヶ月まで食べられない状況が続いていたとしたら、どれだけの栄養不足に陥っていたかと考えると恐ろしいものがあります)
窒息や誤嚥のリスクが有る
これは怖いですよね。これに関しては、私のほうで言えることはあまり多くありません。しかしながら、あくまで言えるのは、
「あまり粘性を高くしすぎない。一度にたくさん入れず、できるだけ分散して飲ませる」
「飲んでいる最中、飲み終わったあとの観察を怠らない」
といったところです。
「あくまで胃の中に入ったあとは普通に口から食べた時と同じ液体になってる」「本来であれば口から離乳食を食べても良い月齢の子に摂取させている」ということを念頭に置いておくのが大事だと思います。
生後6ヶ月前だと消化機能が未熟な可能性がある
これはもう、大丈夫ですよね。そもそも離乳食を食べるべき時期にやってるんです。お腹の中に入れば一緒です。
4. どのくらい混ぜていたか
(1)背景により難易度が異なる
ライスシリアルそのものは、15gも摂れれば一日に必要な鉄分の約半分をカバーできます。
※ここにおける「約半分」とは、アメリカの基準のことを指します。
※アメリカの鉄分摂取の目標量は日本よりもずっと高めに設定されています。
というわけで、理想としては15gくらいを1日で摂れるとだいたい安心....というところではあるのですが。
実はこの点、ちょっとむずかしい要素も絡んできます。
例えば、
- 完全母乳なのか
- ミルクと母乳混合なのか
- 完全ミルクなのか
これだけでも難易度が異なります。完全ミルクであれば分散してライスシリアルを混ぜることもできるでしょうが、完全母乳であれば、直接授乳とは別にミルクを作って飲ませるタイミングを作らねばなりません。そこでいっぺんにまとめて15gも混ぜていたら、それこそ「粘性が高すぎる危険性」が出てきてしまうでしょう。
また、完全ミルクや混合栄養の場合、ミルク側に含まれている鉄分量も含めて計算し、摂取量やカロリーを計算する必要があります。
(ちなみに我が家は混合かつ母乳は搾母乳を哺乳瓶で与えており、栄養素の計算はほぼ全部算出していました。もはや趣味の領域でしたので、他のご家庭が無理して真似する必要はありません)
ですので、この記事を読んでいるような、「そもそも食べてくれない子供のための補助」として使う方は、どうぞ、「完璧にカバーする」のではなく、「ちょっとでも体に入ってくれればマシ」ぐらいの気持ちで読んでください。
そもそも離乳食を食べている子だって、毎回理想の量を完食しているとは限らないのですし。
(2)アメリカでの逆流対策用濃度
まず、アメリカでの「それでも逆流ならしょうがない.....」というときに使用されているライスシリアルの濃度について確認してみます。
Up to dateの「Patient education: Acid reflux (gastroesophageal reflux) in infants (Beyond the Basics)」の「Thickened feeds 」の項目には下記のように記載されています。*2
https://www.uptodate.com/contents/acid-reflux-gastroesophageal-reflux-in-infants-beyond-the-basics
To thicken the feed, 1 ounce (30 mL) of formula or expressed breast milk is usually combined with up to 1 tablespoon (15 mL) of infant cereal.
「ミルクを濃くするには、通常、1オンス(30mL)の粉ミルクまたは搾乳した母乳に、大さじ1杯(15mL)までのシリアルを混ぜ合わせる。」
また、テキサス小児科病院のページには下記のような記載がありました。
すると、
But as I tell my patients, however, it's worth a shot at 1 teaspoon per ounce of formula (any more than that they'll suck like the dickens to get the formula from the nipple and swallow lots of air).
「しかし、私が患者さんに言っているように、粉ミルク1オンスにつき小さじ1杯で試してみる価値はあります(それ以上だと、粉ミルクを乳首から出すために不必要なほどに吸ってしまい、空気をたくさん飲み込んでしまいます)。」
(ほぼDeepL翻訳)
といった記載がありました。
1オンスはおおよそ30mLですので、粉ミルク(すでに溶かして液体にしたもの)もしくは搾った母乳約30mLに対しライスシリアルを5g(小さじ1)程度、最大混ぜるとしても15g(大さじ1)程度混ぜるということになると考えられます。
これ、実際に作ってみるとわかりますが、結構粘性があります。
ですので、我が家はこれよりももっと薄めて作っていました。
(3)我が家のブレンド
実際に我が家で作っていた濃度については、以下のようになっています。
[生後7ヶ月ごろ]
- ミルク700〜800ml/日+搾母乳200〜300ml/日。
- 100mlあたり約2.4g混ぜている。
- カロリー:100mlあたり80kcal
- ミルクだけで1日に500〜600kcalくらい摂取。
- 鉄分:ミルク+ライスシリアルで100mLあたり約2g摂れる。
- ライスシリアル換算で、2.4*7=16.8gを摂取できる。
- 鉄は14mg/日くらい摂取できる。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書によりますと、6-8ヶ月の乳児に必要な栄養としては、
- エネルギー:600kcal
- 鉄分(推奨量):5mg/day
となっております。
なおアメリカの基準だと7-12ヶ月では鉄分は11mg/dayが推奨されているそうなので、日本の倍以上ということになりますね。
で、我が家のブレンドだと、100mlあたり約2.4gのライスシリアルで、カロリーが適正程度、鉄分はアメリカ基準で見てもやや多いくらいの量が摂取できています。すべて飲みきれば鉄分過剰にもなりますが、時折飲み残すことを考えると、そこまで多すぎる量とはいえないと思います。それでも不安な方は、これよりもさらに薄い濃度で飲ませるのもアリだと思います。
100mLに2.4gです。アメリカの推奨濃度(スタートライン)は、「約30mLに対しライスシリアルを5g」ですよ?!雑に計算しても、アメリカの濃度はスタート時点でうちの濃度の6倍以上の濃さということになります。
(100ml/30ml=3.3, 5gx3.3=16.5g, 16.5g/2.4g=6.875倍)
これに比べたら我が家のブレンドはめちゃめちゃ薄いです。もちろん、素のミルクに比べたらある程度の粘性は出てしまうとは思いますが、それでも、逆流のある赤ちゃんに飲ませる程度に比べたらずっと薄いと言えます。
(4)実際に飲ませるときのポイント
いくらアメリカ基準よりも薄いとはいえ、やはりある程度のとろみはついてしまいます。そのため、我が家では、ライスシリアルを混ぜるようになってからは、ワンランク上のサイズの哺乳瓶乳首を使うようにしていました。
(実際に使用していたのは母乳実感シリーズです)
(なお、我が家は1歳4ヶ月までライスシリアル入りミルクを飲んでいたため、最大サイズでも追いつかなくなり、穴を少し広げてから使うなど、応急処置的な対応をしていました)
また、我が家では子供のミルク摂取量が増えるたび、また月齢が進み摂取量の基準が変わるタイミングなどで、濃度や摂取量の再計算、見直しをしていました。
離乳食を食べるようになったタイミングで、段々とミルクに混ぜる量を減らしていくことも大事かと思います。(うちは突然ミルク拒否からの卒乳だったのでわかりませんが.....)
とりあえず、一例報告でしかありませんが、我が家の場合は上記の濃度で窒息も起こさずに無事卒乳まで行くことができました。おかげさまで元気いっぱいの体重多め、筋肉量多めの子供に育っております。
[補足]
おまけですが、ライスシリアルの鉄分過剰摂取を心配して、「日本のお粥フレークをミルクに混ぜること」を私はおすすめしません。
栄養価的な側面以上に、お米の品種が異なるためか、「粘り気」が出やすいという特徴があります。そのため、アメリカのお米で作られているライスシリアルと比べるとより粘性が上がりやすく、飲みにくくなるという問題があります。
5. まとめ
最後に、ここまでの話をまとめたいと思います。
- 生後6ヶ月過ぎても離乳食をなかなか食べてくれない子供
- 鉄分などの栄養やカロリー摂取量、アレルギーの確認が心配
上記の条件を満たす子ならば、「ミルクに混ぜて飲ませてみる」のも一手です。そして飲ませ方としては、
- これまで使用していた哺乳瓶乳首よりもワンサイズ大きいものを用意する
- 溶かして液体にしたミルクもしくは搾った母乳100mLに対し、ライスシリアルを2.4g(心配であればもっと少なめに)溶かしてみる
ところから挑戦してみてはいかがでしょうか。
6. 最後に
「離乳食を食べさせるメリットはわかった」
「離乳食の食べさせ方のコツもわかった」
「だけど、全部試してみてもそれでも全く食べない子の栄養をどうにかする方法は、どこを探しても載っていない」
この状況、しんどいですよね。
どうか、それで自分や家族を追い詰めすぎないでください。
子供の体が育つのをサポートしながら、子供自身にゆっくり成長する時間を作ってあげましょう。
我が家のやり方に質問がある場合は、いつでもご連絡ください。
離乳食を食べない子が食べるようになるまでの経過
最近、過去のツイートを頼りに「その後お子さんは離乳食を食べるようになりましたか.....?」と聞かれる頻度が増えてきたので、その回答用としてブログにまとめました。
なおうちの子は1歳5ヶ月ぐらいでようやく安定して離乳食が食べられるようになりました。
- はじめに
- 生後5ヶ月
- 生後6ヶ月
- 生後7ヶ月
- 生後9ヶ月
- 生後10ヶ月
- 生後11ヶ月
- 生後12ヶ月
- 生後13ヶ月
- 生後14ヶ月
- 生後15ヶ月(1歳3ヶ月)
- 生後17ヶ月(1歳5ヶ月)
- 生後18ヶ月(1歳6ヶ月)
- 経過まとめ
- 子供の口腔機能のこと
- 離乳食の遅れが気になったら
はじめに
うちの子は離乳食の進みがとても遅い子でした。
それでも2歳になった今は、両手にアンパンマンウインナーを握ってモリモリ食べるくらいになりました。
食べられるようになるまでの経過について、順を追って説明していきたいと思います。
なお予めお伝えしておきますが、残念ながら、「こうすれば食べてくれるようになった!」「このアイテムがとっても効果てきめんだった!」といえるだけのヒミツの解決方法などはありません。
「いつかはきっと食べてくれるようになるんだ」という意味での参考にしていただければと思います。
生後5ヶ月
[コンディション]
- 親の指を入れても押し出さなくなり、舌で押し出す反射は弱まっている。
- 自分でおもちゃを持って噛む
- 親が食事中、親を見ながら口をもぐもぐ動かす。よだれをたらす。うーうー主張する。
- 離乳スプーンを自分で持って噛む
- スクワットしながらじゃないとミルクを飲まない
[進捗]
- 粉ミルクをスプーンで与えても吐き出す。
- 口に含む、もぐもぐすることはできるが飲み込むことができない。
- 食べたそうにしてるところにスプーンで差し出すとのけぞって嫌がる
- 離乳食を始めた時期から嘔吐やムセ込みが頻出
[効果がなかったこと]
- 目の前で楽しそうに親が食べる。嚥下の様子を見せる
- 歌って食事の合図をする
- 食器を変える
- 離乳食を食べている他の子の動画を見る
- マグにミルクを入れても自分から飲もうとしない。ミルク味で誘導しても食べる気が起きない。
[やや効果があったこと]
- 和風だしを使う
- 甘じょっぱい味に調整する。砂糖使う
生後6ヶ月
[進捗]
- ミルクにライスシリアルを混ぜて鉄分補給。
- キューピーのトマトゼリーで嚥下確認→送り込み嚥下はできるが突き上げが強い→嘔吐反射がまだ強いと判断。
- ゼリーなら時折飲み込める場合があり。
- ソフィーを購入し口腔内に刺激を与え嘔吐反射を減弱させる。
- ムセ込み時に湿性咳嗽あり。
- 慣れない味だと食形態がゼリーでも結構しっかり嘔吐してしまう。
- 以前食べた味だからといって二度目も食べてくれるわけではない。
生後7ヶ月
- ミルクすらまともに飲まなくなる
- 久世福の贅沢の極みだし+とろみにがっついて食べる。塩気がよさそう。
- 時折、少量だが作ったぶんを完食する日も出てきた。
- 嚥下が数回できるようになった。
[効果があったこと]
- すこし塩分をつける
- ちょっといいだしを使う
- ジャンパルーに入れたまま食べさせる
[効果がなかったこと]
- 離乳食湯煎保温システム(自作):食べるときはとても食べるけどムラが大きい
生後9ヶ月
[進捗]
- 「ママと同じものを口に運びたい」≠「ママと同じものが食べたい」。点検したいだけ。
- りんごを手づかみで持ってかじり取るけど吐き出す
- しゃぶる動作はない
- 嚥下が見られない
[効果があったこと]
- ママが目の前で食べてるとそれを奪おうとする
- 炊きたての新米を1粒ずつ手づかみで食べる(時々丸呑み)
- 食器を使わずに手に乗せる
[効果がなかったこと]
生後10ヶ月
[進捗]
- ハイハインだけは食べられるようになる
- 明らかに嚥下ができるようになる
- おやさいぼーるが時々食べられる
生後11ヶ月
[進捗]
- 保育園に行き始める。
- 食べられるものチェックのためにいろんな食材を食べさせてみていた。一口はかじってくれるが、それ以降飲み込むことはない。
- デコポンを手づかみでちびちびかじるくらいはする。
生後12ヶ月
[進捗]
- カケラを飲み込める程度。スープ5口は多い方。お粥のご飯粒は出す。
- 調子がいいときは一食に4g食べてくれるようになった(新記録)。
- 砂糖醤油味が効果的
- 12ヶ月末、野菜の味に慣れさせるために、ミルクに野菜フレークを混ぜ始めた。
- ぶどうジュースが好きなことが判明
[効果がなかったこと]
- アンパンマンのステップアップコップで少しは飲んでくれたが、以降は飲まなくなった。
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ここまでの記載における「食べる」「食べてくれる」は、「極稀に食べる日があることもある。しかし次の日も同じように食べてくれるわけではない」という意味であり、「それくらいの量なら毎日食べてくれる」という意味ではありません。
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生後13ヶ月
[進捗]
- ピジョンの一番小さいスプーンでようやく食べている頃。
- 13ヶ月直前の頃には15g食べられる日もあった。
- やさいジュレを10g食べてくれた
- 13ヶ月半でぶどうジュレ100g食べきった。
- 自分でスプーンを持って自分で食べようとする様子がある。
- 食事を食べきり、おかわりを要求するようになる。食後にデザートも食べきるようになる。
- とにかくスプーンで食べると大喜び
- フードコートで瓶のおやつを食べられるようになる。
- 食後にヨーグルトを70g食べてる
- 6ヶ月用離乳食のレトルトを食べ切れるようになる。
生後14ヶ月
- レトルト離乳食80gを食べきる+ゼリー80gを食べきる
- お粥80g、ヨーグルト70gを食事として摂取するほかに、ミルク240ml(お粥乾燥6g、やさい乾燥6g入)を飲んでいる
- ストロー飲みを習得。
- 14ヶ月半には、夜中のミルク(22時ごろ)を減らし始める。保育園のミルクを240→200ml/回×2に減らす。
生後15ヶ月(1歳3ヶ月)
- 保育園でのミルクを200→160ml/回×2に減らす。
- パンケーキを手掴みで少しずつたべるようになる。
- 用意したお粥160gを完食するようになる。
- 15ヶ月半には、ヨーグルト300gくらいたべる。
- 前歯でかじりとり、咀嚼してから飲み込むことを覚える。(それまでは全て小さいカケラを丸呑みしていた)
- 16ヶ月になる前には、保育園でのミルクが終了となる。
生後17ヶ月(1歳5ヶ月)
- 子供の方から突如ミルクを拒否し始める。哺乳瓶にイヤイヤするようになる。→卒乳することに。
- 手づかみで梨を食べる。自分の歯でかじり取って噛んで飲み込むことができる。
生後18ヶ月(1歳6ヶ月)
- お焼きを自分でフォークに刺して一口ずつ食べることができる
- 口の中に入れすぎることがなくなる
- 「頬に貯める」ことで咀嚼する量を調整できるようになる
経過まとめ
というわけで、うちの子が離乳食を食べられるようになったのは、「1歳3ヶ月〜5ヶ月ごろ」でした。そのため、我が家では「うちの子の口腔機能の発達は平均より半年遅れているっぽい」という視点で見守ることにしています。
何が効いた、何が良かった、とかははっきりとは言えないのですが、時が来るのを待つ、しかなかったのかなあと振り返って思います。
ちなみに、「ミルクにライスシリアルを溶かす」ことについての詳細は、こちらの記事にまとまっています。
その他、子供の経過について気になっていることを次項にまとめます。
子供の口腔機能のこと
(1)吸啜窩が深い?気がする
うちの子の離乳食の進みがあまりに遅いことに加え、「スクワットしながらじゃないとミルクが飲めない」「すぐにむせて吐いてしまう」ことが気になり、うちの子の嚥下や口腔機能のほうを疑う時期がありました。
そこで歯科口腔領域の文献などを取り寄せてみた所、(専門に勉強した身とはいえないのですが)、うちの子の吸啜窩(硬口蓋のくぼみのこと)はやや深めなほうの症例に近いかたちに見えました。
(2)お口ポカン(口唇閉鎖不全)
上記に加え、うちの子は写真を撮るときにいつも口が開きっぱなしになっていることも気になりました。それもあって、1歳8ヶ月ごろに小児歯科で口腔機能検査を受けました。
すると、やはり舌の動きやすさや口腔の形にやや問題があったようです。おしゃぶり(NUK)などを利用したトレーニングをするよう指示を受けました。
離乳食との関連についてははっきりとはわかりませんでしたが、飲み込みやすさ、口の中から喉まで運ぶ動きの苦手さなどの、要因の一つとしては関わっていたかもしれません。
(3)言葉が増えない
発語の発達は年齢相応で、語彙も基準値程度、2語文、3語文も年齢相応に話せており、ひと月ごとにその範囲を増えてきています。しかしながら特徴的な「話せなさ」がある様子が見られます。
例えば下記のような言葉は話すことができます。
「ママ」「パパ」「ぶーぶー」「わんわん」「ねんね」
:1種類の子音から成る同じ音を繰り返すことで成立する語彙
「あか」「あお」「あめ」「いも」「えび」「うみ」「あっち」「いった」「いや」
:1種類の子音+1種類の母音からなる音で構成される語彙
そのため、
「ぶーぶー、あった」
「パパ、あっち、いた」
というような、文章を話すことはできます。
また、ある程度の簡単な指示であれば聞き分けることができ、自分が発音できない語彙のものの名前を言われても指し示すこともできます。
そのため、言語的な聞き取り・理解の部分の発達は年齢相応なのではと考えています。
しかしながら、複雑な子音の組み合わせを発音することは、現時点の我が子(2歳2ヶ月)には難しいようです。
例えば、「かさ」「きいろ」「ねこ」のような、複数の異なる子音が含まれている語は、どんなに短くても復唱することができません。
「ねんね」「ここ」は発音することも復唱することもできますが、「ねんね、ここ、ねこ」と順に言わせてみると、「ねんね、ここ、......」と黙り込んでしまいます。
ここからは推測になりますが、もしかするとうちの子の場合は、「口の動きの不器用さ」があるのかもしれません。口の動きに関するなにかの動作を真似しようと思ったときに、複雑な動きとなる場合は、どう動かして真似したら良いのかがイメージしにくい状況があるのかもしれません。
また、そうした不器用さは、より幼い時期には飲み込みの方にも影響していたことも十分想像されます。
離乳食を食べるだけでも半年遅れだった子ですから、もしかすると、「発音」できるようになるのにも、追加で半年必要になるのかもしれません。
なお、補足ですが、うちの子は口の動き以外の運動能力(体全体の動き)に関してはむしろ年上の子を超えるくらいの筋力があったりするので、必ずしも「すべての運動機能が落ちている」というわけでも無いのかもしれません。
離乳食の遅れが気になったら
1. 小児歯科を受診してみる
これは皆さんに言えることとは限らないかもしれませんが、一つの案としては、「小児歯科を受診してみる」のも良いかもしれません。それで離乳食が食べられるようになるとは限りませんが、「離乳食の進みがおそい理由がわかるかもしれない」という意味では、一つの安心材料や目安にできると思います。
2. 離乳食で摂る必要があるものを、離乳食以外の手段で確保する
私が離乳食の進みを気にした最大の理由はこの点でした。特にアレルゲンのチェックや鉄分の補給など、そういう面ではかなり焦っており、離乳食から摂取できないことを理由にストレスを感じる日もありました。
けれど最後は吹っ切れて、「栄養だけなら口から入ればいいんだ!」と考え、ミルクに混ぜるようになりました(上記の経過記録にも記載しています)。この点については後日別途ブログ記事にまとめようと思います。
[追記]まとめました
とにかく、「離乳食に必要な栄養はミルクに混ぜて補いながら」「時々小児歯科に相談したりしつつ」「子供の発達をひたすら待つ」という、時間稼ぎ作戦で行ってみる、という考え方はいかがでしょうか。
離乳食が遅れること、とてもつらいと思います。
でもどうか、こういう例もあるんだな、という気持ちで参考にしていただければと思います。
このブログが少しでも子育てのお役に立てましたら幸いです。
子育てグッズのこととか
長文になりそうなのでブログにすることにしました。
1. 抱っこひもについて
我が家は子供が生まれる前と後にいくつかの抱っこひもを準備していました。
- Tactical baby gearのタクティカル抱っこ紐
- 先輩から譲り受けたベビービョルンの抱っこ紐
- 先輩から譲り受けたベビースリング
- コニー抱っこ紐(生後1ヶ月ごろ購入)
- ヒップシートキャリア(生後6ヶ月過ぎに購入)
いろいろと準備をして、その時期ごとに使ったりして、メリットもありましたが、振り返ってみれば「そこまで恩恵なかったな......」という感じでした。
そもそもタクティカルかどうかに関わらず、我が家はあんまり抱っこひもが活用できないまま、抱っこひもを使う時期がおわりました。
主な要因は以下の2点です。
(1)子供が抱っこひもを嫌がり、素手抱っこしか納得しなかった
いくつか抱っこひもを試しましたが、いずれもだめでした。また、「20分くらい抱っこひもで抱っこしたままスクワットして寝かしつけたあとすぐに寝かせる」みたいな使い方をしていたので、「長時間抱っこしつづける」ことよりも「かんたんに下ろせる」ことのほうが重要視されました。なので、どちらかというとベビービョルンの抱っこひもを使うことのほうが多かったです。
なお、0歳後半はヒップシートキャリアを使っている時間のほうが長かったです。
↓私が実際に使用していた商品がこちら
0歳前半の少しの間は、コニー抱っこひもにはお世話になりました。かなり小さくまとまるので、車→病院受診→車、の間の短い間だけ両手を空ける必要がある場合には使えましたが、最終的にはきつくなってしまい、子供が嫌がるようになったため、生後3ヶ月を前に引退しました。
また抱っこひもの運用については、本人の性格や身体能力も関わってくる部分が大きいです。ある先輩の所のお子さんは2歳を過ぎてもすぐ抱っこされたがる子だったそうで、そのためにはかなり大きくなるまで抱っこひもが必要だったそうです。
しかしながら、うちの子の場合は隙あらば降りて走り回りたがる子です。本当にその子の性格や体次第なところがあるので、準備はできても予測するのは難しかったりします。
(2)車主体の移動が多く、抱っこひもでの移動距離が短い
居住地域の移動手段にもよりますが、うちの場合は「バギーで移動しやすい範囲が広い」+「電車移動がほとんどない」という要因のため、むしろバギーを使っている時間のほうが長かったです。
ただし、電車をよく使う人や、バギーの出し入れすら大変な人、階段などの段差が多い環境では、抱っこひものほうが使いやすいという意見も聴きます。
うちは育児のメインが主夫だったので、重たくても走行性に優れたバギーを選べたということもあり、「どこにいっても走りやすい」ので、結果的にバギーを多用しました。
↓うちで使用していたのがこのメーカーのエアバギーです(商品自体はより古い型のものです)。「車輪が大きい」「エアタイヤ」「雪道でも踏破できる」という点を考慮して購入しました。夫が車輪系のメンテナンスが得意という要因もありこちらに決めましたが、ご家庭の主たる運用者や家庭内のメンテナンス能力に合わせて品を選んだほうがよいと思います。
もしも「移動性の高くない軽いバギーしか選べない」ということであれば、場合によっては「抱っこひもで移動したほうが楽」という状況もあるかもしれません。
(3)抱っこひも検討ポイント
抱っこひもを検討する際のポイントとしては、下記の状況を元に考えることをおすすめします。
- ずっとつけたまま移動するのか?時々両手が開く状態を作りたいのか?
- 子供が抱っこ紐完全拒否だった場合に納得できる値段か?
- 誰がメインで使用するのか?主たる移動経路、移動手段は?
[補足]
もろもろ考えると、タクティカル抱っこひもは第一子ではあまり使いませんでした。
元はと言えば、「父親がこれつけてその辺歩いたりできたらかっこいいよね」「これで航空祭とか遊びに行きたいよね」という意図で購入しましたが、なにしろ買ったのはコロナ前。子供が生まれてからは、そもそもあちこちのお祭りが中止になった上、マスクもできない0才児を連れて人混みの中をこれをつけて歩きに行くのは、正直怖くてできませんでした。
ですので、現時点の評価としては「コスプレ用品」というポジションでしか活用できていません。
抱っこひもは子ども自身の好みの問題もあるので、我が家の場合、第二子(予定)が生まれたときには、タクティカル抱っこひもに再チャレンジする予定です。その子が気に入ってくれたら、それで外出する頻度も上がるかもしれません。
なおタクティカル抱っこひもの副次的な効果として、この抱っこひもをつけていると、「ちょっとした威圧感」は出せるかもしれません。たとえば子連れの女性はかなり弱い立場に見られがちですが、こういうミリタリー用品っぽいものを使っていることで、ある程度威圧感が生まれて、周囲からの悪意を退ける作用は期待できるかもしれません。都市部の電車移動などがある場合にはよいのではないでしょうか。
また、純粋にMOLLEシステムはとても便利です(詳細後述)。そのため、ご家庭のニーズときちんと合致しているようであれば選ぶのもよいと思います。
2. ママさんバッグについて
いわゆる、育児に使う諸々が入っているママさんバッグ。これについてもいろいろ試しています。
(1)ウエストポーチは作ってみたけれど...
子供が生まれてすぐ、MOLLEシステム採用のウエストポーチに子育てグッズを突っ込んで持ち歩くことをしてみました。
しかしながら、運用中にいくつか問題点が出てきました。
- 小さいおむつ(Sサイズ)ならば収納できるけれど、この時期はあまり外を出歩かないので、基本的に家⇔車⇔病院以外でほとんど外出しない
- そのため、「ウエストポーチになっているメリット」が殆どない。(荷物を置いておける場所があるため)
- 大きいおむつ(Mサイズ以上)は入らない。
- 子供が自発的に外で遊び回る時期の持ち物の量を考えると、ウエストポーチでは収まらない。
という点があり、当初の読みとはずれて、あまり活用できる場面がありませんでした。
(2)肩掛けカバンは便利、だけど...
とりあえず口が大きく開き、書類なども入れられて、ティッシュ箱(我が家の場合は肌が弱いので『贅沢保湿』一択)も入る。そのままバギーにもひっかけておける。車に乗るときもそのまま座席に置けばいい。そんな感じで、肩掛けカバンをしばらく使っていました。
しかしながら、子供が2歳を過ぎ、走り回るようになり、キックバイクで駆け回るようになった頃には、かなりしんどくなってきました。
つい先日のことです。「自分は肩掛けカバンを持っている」「子供はキックバイクにまたがって移動する」という形で近所の公園を遊ばせていました。
しかし途中から子供がぐずり始め、「絶対にキックバイクに乗らない」という状態になってしまいました。こうなると、親としては「右肩に肩掛けカバンを持つ」「左腕で子供を抱き上げる」まではいいのですが、「さらにキックバイクも持つ」のはさすがに不可能でした。
おかげで、歩道の真ん中でギャン泣きする子供を抱っこしたまま呆然としつつ、なんとかキックバイクにまたがってくれるまで落ち着くのを待ち続けることになりました。
それまでの段階ではなんとかぎりぎり回せていた肩掛けカバン方式ですが、成長してきてからはさすがに無理を感じる場面が増えたため、先日ついにMOLLEシステムのリュックを購入しました。
(3)MOLLEシステムマザーズリュック試作
まず我々の前提条件としては、
- 贅沢保湿の箱ティッシュがいつでも片手で使える(子供の鼻を拭く頻度があまりに高いため)
- ゴミ袋にアクセスしやすい
- A4の書類が入る(通院時に使用)
- 背負ったまま走る子供を追いかけられる(道路に飛び出すのをつかまえるため)
- 子供とキックバイクを同時に持てる
などの条件を満たせるだけのリュックが必要でした。
しかしながら、既製品のリュックでは「スリムタイプの箱ティッシュがまるごと入る」などの商品はありますが、さすがに『贅沢保湿の箱』に対応した商品はほぼありません。
仕方がないので、「MOLLEシステムのリュックを購入」+「贅沢保湿を固定できる専用カバーをミシンで自作」+「ダンプポーチを別途購入」する形で解決することにしました。可変性と、既存パーツの流用性の高さ、後付パーツの追加しやすさを重視しての判断です。
夫がミシン作業に慣れているので(私はてんでだめです)、贅沢保湿のケースに関しては夫が原価700円程度で仕上げてくれました。
まだできたばかりなので実際の使用感はまだ観測前ではありますが、現状にフィットしたアイテムになっていると考えています。
(3)月齢ごとのマザーズバッグ使用イメージ
実際に2年間育児をしてみた中で感じたことは、
「どんなかばんが一番便利か?」
ということよりも
「月齢ごとに使用シチュエーションがこれくらい異なるんだ」
ということをイメージしておいたほうが良いのではないか?と考えます。
[1]新生児〜生後半年頃まで
この頃は、子供は「置いておけばどこにもいかない」時期です。また寝る時間も多いため、荷物もさほど多くなく、外出時間もできるだけ短く済ませる時期です。
そのため、かばんは「置いて使う」場面が多く、車に乗せて移動することが多かったため、身につけるタイプはむしろ車の乗り降りには不便でした。
[2]生後半年以降〜1歳前
この頃は、ハイハイなどで移動はできるようになりますが、まだまだ屋内遊びが多い時期です。そのため、顔を拭いたりミルクの量が増えたりおむつが大きくなったり、と、荷物は増えてきますが、「荷物の置き場所がある」環境で遊ぶことが多いです。移動の際はバギーなどが増えてきて、またお昼寝も短くなってくるので外出の頻度も上がりますが、
屋外→「バギーにひっかけたまま使う」
屋内施設→「荷物棚に置いてあるのを取りに行く」
といった使用パターンが多いです。
[3]1歳半〜2歳以降
おおよそ、お子さんが自分で歩いて移動するようになり、お外遊びがメインになってくる時期です。
ここから先は、お子さんごとの運動能力や意欲には個人差があるとは思いますが、我が子の話をベースに書きます。
我が子の場合は運動能力全振りな様子があるので、とにかくもう歩き回り走り回ります。親の仕事はそれについていって追いかけるか、道路に飛び出すのを捕まえるかです。
移動ではバギーがあってもほぼ乗ってません。外出先でのバギーは荷物置き場です。むしろバギーを取りに行くのも間に合わないくらいどんどん歩いていきます。車に荷物を置いていても取りにいける距離でとどまりません。平気で1kmくらい歩きます。
そのため、必要なものは親がすべて身につけておく必要があります。公園のベンチに荷物一式を置いておいても、その場所まで取りに戻る前に、子供に対処しなければなりません。
たとえば、子供が遊具の上まで登ってから、両手が泥まみれになったままその手で顔を拭おうとしたり、自分の服で両手を拭おうとしたりします。それをする前に、親が遊具の上まで登っていって食い止めた上で、その手を拭く必要があるので、右手で子供の両手を抑えて、左手で拭う何かを取り出せると便利です。
(4)まとめ
上記を読んでいただけるとある程度イメージできるかとは思いますが、例えば、新生児期に2才児対応リュックを用意しても、むしろオーバースペックで取り回しが不便だったりします。かといって、0歳の頃のコンパクトな装備で2歳までやっていけるかというと、そうとは言い難い状況があります。
ですので、住環境や主たる養護者がだれか、その子の月齢・年齢や身体能力に合わせて、適宜切り替えていくしか無いのかなと考えています。