搾乳機のこと

私自身が使っていた搾乳機のことについて話をまとめようと思います。

 

実際に使用していたもの

実際に使用していた編成は、以下のとおりです

  • メデラ 電動 スイング(片乳ver.):中古で購入
  • メデラパーソナルフィットフレックス:乳に当たるパーツ。ちょうど新型が出たときだったのでこのパーツだけ買い直しました。
  • メデラ ニップルシールド M:これ無しで直接授乳はほぼ無理でした。
  • 乳首に塗るもの:なんか適当に塗ってました(馬油とか)
  • メデラ 電子レンジ消毒キット:外出先に備えて買っておいた消毒セット。実際にはあまり使いませんでしたがあると安心。
  • ピジョンの母乳実感:最終的には子供の離乳が1歳過ぎになったので、ざぶざぶ雑に食洗機で洗える構造&かなり高月齢までラインナップが揃っている母乳実感でよかったと思っています。
  • 西松屋の哺乳瓶:とにかく量を揃えて順次食洗機で洗う方式にしていたので、瓶だけでも安く済ませようと使ってました。実はピジョンと互換性があります。ただし、食洗機に入れたときの乾きの良さは母乳実感(本家)のほうが上です。
  • 母乳パック:我が家は冷蔵保存をベースにしてストック&哺乳を行っていました。
  • 他にも、授乳中に反対側の乳から漏れる母乳を拾い集めるカップとかいろいろ使ってました。

 

直接授乳の話

 我が子の場合、体重が2600g台で生まれており、わりと小柄なほうでした。そのため口が小さく、相対的に私の乳首のサイズとうまく合致しませんでした。

 直接授乳されるときに、ちょうど乳首の、乳輪と皮膚の境目くらいを噛んでもらえるとほぼ痛みがないのですが、そこよりも乳頭側を頻回に噛まれると、それはもうめちゃくちゃ痛くなります。しかし口が小さい子の場合、口を開けても乳首が入り切らないため、どうしても「痛くないところ」で飲むのが難しいようです。

 そのような状況で役立つのが、「ニップルシールド」と「乳首に塗るやつ」です。なお、最初は乳首に塗るのだけで乗り切ろうとしましたが、無理でした。助産師さんには「ニップルシールドは最初のうちだけつかって、そのうち使わなくなるから(だからあまり依存しないように)」みたいなことを言われましたが、私にとってのその「そのうち」とは、子供が生後2ヶ月を過ぎてからでした。子供の体重が5.3kgを超えてからです。つまり倍です。

 ちなみに、乳首と口のサイズのバランスがとれるまでの間は、一度シールド無しで直接授乳をすると、3日は子供に乳首を含ませられなくなるくらいの激痛が続きました。

 なので私個人としては、「ニップルシールドは子供の体格や自分の乳首のサイズのサイズの相性で決まる」「時期が来るまではニップルシールド使っておいたほうがいい」「時々様子見でトライしてみてもいいのでは」という立場です。

 

 で、じゃあ子供と乳首のサイズのバランスが取れてからは直接授乳でやっていたのかと言うと.......そうでもありません。

 その頃には、搾乳機で搾っていた影響で、母乳の噴射圧が高くなりすぎてしまい、子供がむせて母乳を直接飲めなくなっていました。なので、それ以降も我が家では搾った母乳を哺乳瓶で飲ませていました。

 特にうちの子の場合は、離乳の時期になってもむせやすい状況が続き(最もむせにくい形状のゼリーですらむせて咳き込み嘔吐してしまうほど)、離乳までに時間がかかったので、嚥下機能や口腔の形にも問題があったのかもしれません。

(素人の見る限りではありますが、小児歯科口腔の文献と見比べると、うちの子の硬口蓋の吸啜窩はやや深めに見えます)

 

搾乳の話

 上記の通り、私は搾乳しないとやってられない側の人間でした。

  • 子供と乳首のサイズが不一致
  • とにかく乳首が激痛→口に含ませるほどさらに悪化するので耐えられない
  • おっぱいは子供が泣くたびに張る

 そのため、「傷ついた乳首でも母乳を搾り出す」「乳腺の圧を下げる」ためにも、搾乳をしていました。

 最初のうちは手でやってましたが、あっという間に腱鞘炎になりました。なのですぐに電動を購入しています。

 メデラを選んだ理由は、「産科でピジョンとメデラの手動タイプをそれぞれ貸してもらって、使ってみたときの吸い具合がメデラのほうがよかった」からです。

 でも今でもメデラでよかったと思っています。公式ページなどはかなりしっかりしているのと、使いやすい新型の開発もきちんと考えていてくれるところが信頼できるなと思ってみています。

(正直、最近私の中でピジョンは『ベビーグッズ界のアイリスオーヤマ』のような存在に見えています)

 

 手動か電動かについては、臨時で使うなら手動でもいいと思いますが、私のように直接授乳よりも搾ってる時間のほうが長くなるタイプの場合は電動を絶対におすすめします。片乳か両乳かは各個人のお好みと予算で決めたらよいと思います。

 あとメデラは両乳ハンズフリーなブラジャーなども販売していますが、正直「搾乳中にハンズフリー」って無理だろうなと思っています。なぜなら、私自身搾乳中はずっと自分で乳をもんだり寄せたりしながら、適宜絞り出す乳腺を切り替えてまんべんなく搾っていたためです。ただ吸い出していると特定の出やすい乳腺からしか出てくれないので、固くしこりが残っているところもきちんと絞り出せるように両手で抑え込みながらやらないと、翌日そこだけ固く張ってきて痛むのです。(もしかするとそれが長期化すると乳腺炎になるのでは?と勝手に思ってますが根拠はありません)(幸い私は乳腺炎には一度もなりませんでした)。

 直接授乳する人も、子供の「吸い残し」された乳腺の母乳が残っていたら、それを吸い出すために搾乳機を使うという手もあるかなと思います。子供を抱えながら乳腺もまんべんなくもみながら絞り出すのってなかなか難しいかと思うので......。

 

 あと、乳に当たるパーツの形状はとても大事です。メデラの新型のパーソナルフィットフレックスはすごくいいですね。角度が鋭角から鈍角になり、乳に当てやすくなりました。そして縁がシリコンになったことで、搾るときに手が傷まなくなりました。いまでも日本の店頭では古いタイプ(プラスチックだけのもの)が販売されていることがありますが、通販なら新型を購入できますので、パーソナルフィットフレックスが付いてる方を購入することをおすすめします。

 

 ちなみに、片乳だけ搾っているとオキシトシンの影響で反対側の乳からも母乳が滴ってくるので、母乳の出がそこまで良くなく、母乳が失われるもったいなさに耐えられなかった私は、反対側の乳にシリコン搾乳機を付けて使っていました。これはハンズフリーで使えるのでなかなか便利でした。縦抱き授乳ができるようになると、直接授乳しながら反対側の乳を搾ることもできるようになるようです。

 なお、本家のメーカーはHaaKaaです。他のメーカー(国内メーカー含む)がこぞって類似品を出していますが、途中でボタッと落下するなどの事故が頻発し、最終的にはHaaKaaしか使わなくなりました。

 HaaKaaは初乳の時期こそ使った方が、私は精神衛生上よかったです。痛い思いして泣きそうになりながら手で乳搾りしてなんとか絞り出した1滴1滴を頑張って集めてる時に、反対側の乳から反射で出て垂れていく母乳をただただガーゼで受け止めて捨てていくのが惜しすぎて悲しかったので。

 初乳の頃は5ccや7cc搾り出すのもやっとだったので、それをこぼさずにとっておけるのはとてもよかったです。

 

飲ませていたもの

 我が家では実際にどんなふうに授乳をしていたかというと

メイン:搾った母乳(可能な限りしぼりたてを飲ませていた)

    その次は冷蔵母乳。冷蔵と保温については自分でデータをまとめたのでそれをもとに加温していた。

サブ :粉ミルク。キューブタイプが使いやすかったのでほほえみをつかってました。

臨時 :液体ミルク。非常用に備蓄しておき、また外出先でパパが授乳するときなどに使用していました。

 

 我が家としては、母乳の免疫成分を大事にしたかったのと、災害対策としてミルクにも慣れてもらうために混合でやってました。特に我が家の場合はパパが育児に積極的に参加してくれたので、夫もあげやすいストック母乳や粉ミルクは育児の両立に役立ちました。

 母乳の加温とデータについては別記事でまとめます。

 それと、液体ミルクも粉ミルクも使っていました。ほほえみはその点メーカーが同じで味が一緒なので使いやすかったです。(子供によっては味が違うと飲まなくなることもあるそうなので)

 液体ミルクは240cc入で、我が家で積極的に使えるようになったのは、こどもが一度に200cc以上飲むようになってからでした。それまでは半分以上残して廃棄することも多く、外出先でパパしかいないときなど、特殊な場面以外ではあまり使っていません。

 特に子供が小さい時、一度に80ccや120ccしか飲まない頃は、20, 40cc刻みで調整できるキューブ粉ミルクがこまめに使いやすかったと思います。(それでも半分残されたりとかしましたが)

 

消毒

 レンチンとかいろいろ使ってましたが、すぐに限界を迎えたので、食洗機を買い替えてそれで消毒ということにしました。子供が生後3ヶ月の頃に購入しています。

 この食洗機の場合は「高温除菌」モードがついているので、それでよしということにしました。心配なうちは新生児の間だけでも丁寧に消毒してよいと思いますが、ある程度子供が大きくなったらこれで十分だと思います。なにせ母親の乳首は滅菌されてませんからね!

 具体的には、哺乳瓶は4〜6本くらいストックし、常に2,3本はいつでも使える状態の哺乳瓶を用意しておき、まとめてジャバジャバ洗う方式にしてました。これにしてから夫婦のしんどさはかなり軽減し、「あっ、消毒忘れてた」という事故も減らせるようになりました。これはもう物量です。物量で解決すればなんとかなります。

 ちなみにこんだけ本数ありましたが、哺乳瓶のプリントが擦り切れるくらいまで使いました。余らせることは全然なかったです。

 

 あと搾乳機もまとめて食洗機でざぶざぶ洗えるように、2セット買ってローリングして使っていました。「あ、洗い忘れてた!」という事故が防がれるようになり、お互いが疲れていても余裕が持てるようになりました。

 

 なお、外出先でも消毒ができるようにと一応対策として買っておいたものに、こんな商品があります。

 積極的に使うことは有りませんでしたが、出先で「あっ、落とした!」などの事故が発生したときや、「すぐに家に帰れない」などのタイミングで、コンビニで哺乳瓶乳首の消毒ができたのは心強かったです。(出先で液体ミルク+乳首などを使用していると乳首だけでも消毒が必要になるので)。袋になっているので折りたためば小さくなり、携帯には困りませんでした。

 あと、入院セットに入れておくと入院先で消毒ができるというのもいいですね。渡しの場合は入院セットにHaaKaaの搾乳機を入れておいたのですが、消毒キットを持ち込んでいなかったので使うことができませんでした。もしもこの消毒用レンチン袋とHaaKaaが両方手元にあったら、最初の初乳のときから母乳をこぼさず集めることができたのかなと思ったりしています。

 

 

 

 

とりあえずここまで

 

続きは後日書きます。