「光脱毛器を買え」という話

今回は子育てよりも少し離れた話かもしれません。

もしくはこれから思春期を迎えるお子さんを育てる方々には参考になる話かもしれません。

 

結論はこうです。

「自分に自信がない子や、美しくなりたいと思ってるわけじゃない子ほど、家庭用光脱毛器を買え」

という話をします。

1. カミソリと戦っていた思春期

 まずは私自身の話をしましょう。私は東北の生まれで比較的色白、毛質は黒髪ストレートで、そして剛毛でした。そんな自分が中学校に入学すると、スカートで通学することになります。思春期を迎えホルモンの変化に伴い体毛が濃くなるにつれて、もともと色白の肌に黒いすね毛が生えてくる様は、それはそれは目立っていたのでした。

 人並みに真似をしてカミソリで剃ってみますが、いわゆる順剃り(毛の流れに沿って剃ること)をしたところで、白い肌に黒い毛がぷつぷつと残ります。それが嫌でやはり深剃りをしようと逆剃り(毛の流れに逆らって剃ること)をして、ようやく「つるつる」の肌になります。けれど肌が薄く弱い私は、どんなにアフターケアをしても絶対に乾燥して剃り跡が痛痒くなり、結果的にかきむしってしまうのでした。

 翌日にはまた毛が生えてきます。早いときは夜に剃っても朝にはチクチクしていたものです。つんつんと目立つ生えかけのすね毛を剃ろうとしても、かきむしった傷跡とともに剃ることになるために、また肌が荒れてしまいます。いくら保湿をしても、ちょっと高めのシェーバーを使っても、それはなかなか改善しませんでした。

 スネでその有様でしたから、脇毛はもっとひどい状況でした。剃ったところで青ひげ状態、一日剃り忘れた日には悲惨なもので、腕毛も含めて隠そうとするようになりました。夏の私の格好といえば、暑くても長袖、スカートは可能な限り下ろすか、長めのハイソックスを履き、夏でも長いジャージを履いていました。

 私の肌が健やかでいられたのは、頻繁に剃らずに済むタイツを履いている冬の間だけでした。

 

2. 自信を失っていた予備校時代

 田舎の小さな街から、受験浪人で政令指定都市の寮に移り住み、一人暮らしが始まりました。その頃の私といえば「オーバーサイズの服」「夏でも長袖長ズボン」でした。それでもムダ毛との戦いは続いていました。気まぐれに脇毛を毛抜きで抜いてみては、途方も無い戦いに嘆息し、そのたびに諦めていたものです。

 そして外では、田舎にはないマツモトキヨシの店舗を物色しては、自分の毛との戦いを終わらせてくれる製品を求めてさまよいました。

 「カミソリを当てずに済むなら」と除毛クリームを試しましたが、結局順剃りしたときと同程度の黒い毛が残るばかりでした。

 「剃らなくても、せめて色さえ薄くなれば」と脱色剤を試しましたが、薬剤に肌が負けました。

 「毛根さえなくなれば」と電動毛抜き機も奮発して買いましたが、ただただ激痛に襲われるだけでした。もちろん、ブラジリアンワックスにも耐えきれませんでした。

 結局自分にあう解決策は、「間隔を空けて、時々剃る」「中途半端に生えてても、肌が弱ってるときは隠して過ごす」という選択肢しかなかったのです。

 「日焼けすれば肌の色も黒くなって目立たなくなるだろうか」と思っていた時期もありましたが、日頃から長袖では焼けるはずもなく、ただ紫外線に負けて皮膚が赤らむばかりでした。

 そんな頃だったでしょうか。見かねた親から「脱毛サロンとか行ってみる?」と言われたことを覚えています。けれどその頃の私はすっかり自信喪失しており、「あれは美人な子がもっときれいになるために行くところだ」「私のようなものが行く場所なんかじゃない」「脇だけ毛がなくなっても意味がない」「そんな高額を体のパーツごとにかける余裕なんかない」と、辞退したのでした。

 

3. 通販ができるようになった大学時代

 大学生になり、自分の銀行口座が自由に使えるようになりました。まだまだ毛との戦いは終わっていませんでしたが、「この際だ!!」と大枚(当時5万円)をはたき、家庭用光脱毛器を購入しました。その時の私の思いはただ一つでした。「無毛になれなくてもいい。せめて、見える範囲の毛が細くなってほしい。」と。

 そうしてようやく手に入れた光脱毛器で、毛根を焼き殺す勢いで(やけどはしないように気をつけながら)セルフ脱毛を始めたのです。脇も、腕も、すねも、ひたすら毛を焼き続けました。

 結果は、大成功です。無毛とまでは行きませんでしたが、「剃ったら剃り跡がわからなくなる」くらいの細い産毛に変化させることに成功しました。

 

 これ以降、ようやく私は「季節に合わせて肌を露出する服」を着られるようになりました。

 

4. 光脱毛器との相性

「色白、黒髪、剛毛」

 この3つの要素が、光脱毛器のしくみと相性がとても良かったのです。

 詳細については割愛しますが、光脱毛器は、「肌の中の黒い色」を検出してそこに向かって光を当てて、焼き殺します。そのため、コントラストが高いほうが効果が出やすいのです。

 その分、「毛が太く濃いときはよく効果が出るが、毛が薄くなってくると効果が出にくくなる」とも言えるため、ツルツルの無毛を目指すことは難しいかなとも感じています(根気よくやり続けると叶うのかもしれませんが、私は途中で必要十分なレベルに達したので諦めました)。

 あと、顔の口ひげなどは「目に光を当てずにセルフで照射する」のが難しかったため、挑戦できていません。専用のサングラスを使用したり、だれかに手伝ってもらうと可能かもしれません。

 

5. 購入した機材

 私が購入したのは、家庭用脱毛器LAVIEという製品です。この商品を買え!というより、IPLフラッシュ光脱毛にある程度効果があるのだろうと思っています。

 

 他にもレーザータイプの脱毛機も買ってみていますが、そちらはあまり効果を感じていません。私個人がおすすめするなら上記の商品を勧めます。

 

6. 思春期こそ脱毛してほしい

 私は思うのです。思春期に肌のコントロールに困っている子ほど脱毛をしてほしいと。サロンに通えるならそれでもいいですが、それに通う勇気もなく、そして気になる部位が一箇所だけでないのなら、ぜひ、家庭での光脱毛を試みてほしい。

 それは「きれいな私、デビュー!」なんていう、華々しいメッセージと共になくてもいいのです。自分の肌の負担を下げる、自分の負荷を減らす。そういう動機から挑戦してみてほしいのです。

【家庭用光脱毛器のメリット】

  • 全身どこでも買い切り価格で当て放題(カートリッジは消耗したら交換が必要です)
  • 適切な季節に適切な服を着ることができる(半袖も、ノースリーブも、半ズボンも着られる)
  • 不適切な服装で体調を崩す頻度が減る
  • カミソリに負けて血を流す頻度を減らせる
  • 傷跡があるところにさらにカミソリを当てなくて良い
  • 水泳やスポーツなどへの参加に積極的になれる。自分の体の動きのなかで「脇が見えてしまうこと」への心配をしなくていい
  • 脱毛サロンのある街に通わなくても良い(田舎であるほどこのメリットは大きいと思います)

 つまり脱毛は、「自由」と「健康」を買うことができる投資なんです。「美」よりもそっちのほうがずっと大事だと私は思います。「美」はついでについてくるものだと思うのです。

 

 また、思春期からは話が逸れますが、「産前に光脱毛したけど妊娠で毛が濃くなってしまった!」という場合でも、また光脱毛を当てれば薄くなってくれるので、そういう意味でも家庭用光脱毛はとても便利です。

 

 ですので、脱毛をご検討中の方はご参考にしていただければと思います。

 

おまけ - 具体的な毛の変化(写真あり)

 ここからは写真を載せますが、正確なビフォーの写真は残っていないため、同程度の濃さの毛の部位の写真を挙げながら説明しようと思います。

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 これが私の髪色、肌色、眉の濃さのサンプルです。すっぴんです。肌色は照明の関係もありそんなに白く見えないかもしれませんが、「毛とのコントラストの差」で見ていただければと思います。

 だいたいこの眉と同じくらいの濃さ〜もう少し髪に近いくらいの濃さで、脇毛が生えていました。

 もう一枚の写真はもみあげです。すね毛はだいたいこのもみあげの薄いところくらいの濃さのものが生えていました。

 ......どれだけ剃り跡が目立っていたか、お察しいただけるかと思います。

 

 では、以下に実際の現在の私のムダ毛の写真を載せます。

 気になる方はスクロールしてください

※未処理の状態ですので、見苦しい方は避けていいただいて大丈夫です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ひだり側が現在の脇毛です。へんな突起は副乳です。

 みぎ側は現在のすね毛です。以前はもっとすべての毛根からふさふさと濃い毛が生えていましたが、現在はこのくらいになっています。

 かなり薄くなっていますよね。このくらいだと、もう剃っても剃り跡は青くなりませんし、2日くらい剃らなくても伸びたところでほぼ目立ちません。おかげで肌の負担もかなり減っています。

 

 いかがでしたでしょうか。参考になりましたら幸いです。